「パックン式お金の育て方」を参考にどういった投資がおすすめか考えてみる

「パックン式お金の育て方」を参考にどういった投資がおすすめか考えてみる

「パックン式お金の育て方」を実際に読んでみて、学んだこと、参考になったことをまとめます。そのれを踏まえて、自分にはどういった投資があっているのか?おすすめか?を考えてみました。

作品内容

ハーバード大卒の人気お笑い芸人・パックンが金融教育の要点をわかりやすく解説。「投資で社会の一員になる」などの投資マインドから、「老後計算機」「5・3・2の法則」などのお金の基礎知識まで、ぎゅっと凝縮したマネー本の決定版!

第1章 自由に生きるために お金を正しく知ろう

この章では、僕がお金に対して考えている基本的なことをお伝えしたいと思います。僕がお金に対して持っている価値観や最低限知っておきたいお金の仕組みなど、幅広くお話しします。まず、お金のことを学ぶ出発点として、「お金の価値」を正しく理解しておきましょう。僕がとくに伝えたいことを、フライングして書いておくね。

  • お金を持つと、今ある幸せを維持しつつ、もっと自由な生活を手に入れられる。
  • お金は社会を良くしてくれるもの。
  • お金の価値をタイムスリップして知ろう。

じゃあ、お金の基本をまずは一緒に身につけよう。

第2章 お金を守るために 節約筋を鍛えよう

「お金が欲しい」と思ったとき、投資などの“ 増やし方” に目が向くよね。でも、そういうお金の増やし方の前に「お金の守り方」を覚えないといけない。つまり節約のことだね。パックン式のポイントは3つ。

  • 節約は投資と同じ効果がある。
  • 3・5・2の法則と老後計算機で無駄遣いを撲滅。
  • お金を使うかどうかの判断基準は「自分が価値を感じるかどうか」

第3章 収入を増やすために お金にも働いてもらおう

次は収入を増やすことを考えてみましょう。そのために知っておいてほしいのは、次の4つです。

  • 収入には、「労働所得」と「不労所得」がある。
  • 労働所得を増やすには、「不足」を見極めよう。
  • 生活を豊かにする不労所得を生み出す「お金の元」を手に入れよう。
  • 不労所得を手にするコツは、「ミディアムリスク・ミディアムリターン」

第4章 手堅く無理なく増やす パックン式投資法

あとは「パックン式投資法」を知るだけ。これは、とっておきの話ですよ。準備はいいですか? 僕はこれまでいろいろな投資を実践しました。でも、このシンプルな方法が一番利益を生みやすいと確信しています。ただ何事も、理屈を理解しないまま、飛びつくのは超危険。だからこの章で、パックン式投資法を納得してもらうために、いくつか説明をしておきます。

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とにかく節約しろ

3章まで、 実に全体の80%は「とにかく節約しろ」といった内容。無駄遣いをやめて、必要なものだけにお金を使え、それ以外は投資しろというもの。「72の法則なら100円が数年後に〜」とよく聞くワードも。

子どもが欲しい物を買おうとした時、少し考えさせて買わないで済む方法はないか一緒に考えたり、金融教育に関しても記載されている。

「素晴らしき哉、人生!」という映画を推していました。お金の勉強になるとか。

あとは「学生の頃は苦労した」とか「食費は自炊で節約した」といったパックンの苦労話が何度も繰り返される。貧乏で友達と遊べなかった、母親が苦労してた、自分も頑張ってアルバイトをしたなどなど。

「100円の節約は、100円の儲け」といった感じで、投資よりもまずは節約をしなさいと長々と語っています。

5・3・2の法則

長々と節約の話のなかで、「5・3・2の法則」に関しても説明しています。収入の5割を生活費、3割を投資、2割を娯楽に充てろというもの。パックンはこれを「3・5・2の法則」にすると良いと。投資3割を最初に持っていけば残りで何とかやりくりできるから。

欲しい物の値段を自分の時給に換算してみる

例えば自分の時給が1,000円だとすると、税金を引いた実質的な時給は800円。5,000円のモノを買う場合、6時間以上の労働に見合っているか考える。1,000円にラーメンは1時間分の労働。

そう考えてみると、自分の収入に対して、これは本当に買うべきか?と考えるキッカケになる。

不要な保険と必要な保険

医療保険はいらない。日本の公的医療保険は手厚い。高額療養費制度があるから、どんな治療も10万円ほどで済む。100万円の医療が8万円、1,200万円の治療が65万円。

学資保険といった貯蓄型の保険も全て不要。絶対に加入しない。

ただし、損害保険には必ず入っておく。自動車の任意保険、火災保険、地震保険など、万が一、大きな事故や災害が起きた時、数千万〜数億円の損害を負う場合、貯金や投資は全部飛飛ぶ。最悪のリスクをカバーできるのが損害保険。

そして生命保険。「子どもが産まれて十分な貯蓄ができるまで」と「住宅を購入するまで」は生命保険に入ったほうがいい。保険料が高い終身保険ではなく、保険料が安い掛け捨てで。

不足が稼げる

芸能人やスポーツ選手が稼げているのは、その存在が「不足」してるから。世の中は足りないものに大金が支払われる。この先、何が不足するか?自分はその不足にどう関われるか?

目指すは20年の長期投資

S&P500の過去データを見ると、1年で74%、5年で87%、10年で94%、20年だと100%の確率でプラスになっている。20年待てばほぼ絶対利益が出てる状態ということ。これが長期投資。

逆に、デイトレのような「短期投資」は素人がやるとほぼギャンブル。ちなみに、S&P500を1日スパンで売買した場合、利益が出る確率は53%。

分散投資でリスクも分散

パンデミックで下がる株と上がる株、円安で下がる株と上がる株、のように異なる銘柄を組み合わせて、下がった分を上がって文でカバーするように投資先は分散する。その点、投資信託は簡単に分散できる。

個別株も短期より中長期

個別株の配当金や株主優待は魅力的に感じるかもしれないが、投資家の売買によって株価が動く。得する人がいるから、損する人がいる。

得する人になりたいなら、他の投資家の心理を読んだり、チャートを分析したり、企業の決算に目を通して、最新のニュース、世界情勢をいち早くチェックする必要がある。

それでも個別株に投資したいなら、短期売買より中長期保有でリスクが抑えられる。

事故や災害などの「偶発的な価格変動」ではなく、企業が成長するという「必然的な価格上昇」に期待すべき。

高配当株は株価が上がりにくい場合もある

配当(インカムゲイン)が高い株は、売却利益(キャピタルゲイン)が低い傾向がある。企業にとって利益の投資は成長の欠かせない要素。それを配当として株主に分配するのは企業の成長が遅れる要因になりかねない。

債券について

株価は大きなリターンが見込めるがリスクが高い。もし株価が下がると安全な債券が買われる。債券はリターンこそ少ないがリスクは低い。株と債券は逆の動きをする。

債券には、企業が発行する「社債」、国が発行する「国債」、自治体が発行する「地方債」などがある。債券は「個人が〇〇にお金を貸す」ということなどで、貸している間は利息(インカムゲイン)がもらえる。債券購入は満期、利率、利払日を見る。

もし債券の相場が変わっても、償還日が来たら元本そのまま受け取れるのでリスクが低い。ただし、リスクゼロではない。国の金融が崩壊したり、企業が倒産するとお金が戻ってこない「デフォルト」が起きる。大企業や日本ならリスクは低い。なお大企業の債券は1口100万円とかで2〜5%の利息。

不動産投資について

不動産は株価や債券の値動きに影響されない上、家賃(インカムゲイン)と売却(キャピタルゲイン)が得られる。

ただし、コストが大きい。修繕費、清掃、保険、広告費、管理費など。このコストを怠ると、家賃(インカムゲイン)と売却(キャピタルゲイン)が下がる。その辺りが難しい。

家を買うなら投資として

家賃と同じくらいの住宅ローンは、利用できるならした方がいい。変動金利なら0.5%、金利引き上げも上限があるし、頭金も少なくなってきている。さらに団体信用保険に入るから、家主が死んだらローン免除。これは生命保険と同じ。

また、不動産価格が上がりそうなエリアなら購入価格=売却価格も可能。家賃ゼロで住めたということになる。

暗号資産は投資じゃなくて投機(ギャンブル)

投資は価値のある物に行うこと。株、債券、不動産はどれも価値がある。一方で、暗号資産に価値はあるのか?実態はない、実績もない、何かしらのニーズ(不足分)による価値は不透明。価値を決めているのはトレーダーたちの売買。

暗号資産は支払いに便利というが、もっと便利なキャッシュレス決済がすでに普及している。送金時の為替手数料が低いメリットもあるが、価格変動しているから元本が減るリスクもある。匿名送金は犯罪目的の裏金くらいでしか使わないし、今後、規制される可能性もある。

暗号資産で儲かったという話は、宝くじに当たったのと同じ。宝くじを投資目的で買わないのと同じ。

ビジネスモデルが理解でいないもの、価値がわからないもの、成長を信じられないものには投資しない。

投資信託には様々な商品がある

投資信託には、株式、債券、不動産などに特化した商品、これらを混ぜたバランスファンドがある。株式の投資信託にも、日本、米国、先進国、新興国、全世界など様々。

リスクを減らしたいなら債券や不動産、ハイリターンを狙うなら株式など、用途によって選べるのも魅力。

投資信託でドルコスト平均法はNG

毎月決まった金額を買い続ければ結果的に得するというのが「ドルコスト平均法」だけど、投資信託の基本は長期投資。まとまったお金が入ったなら、小分けにするのではなく、一気に投資する。

価格が乱高下する株なら「ドルコスト平均法」の効果が期待できるけど、徐々に価格が上がっていくインデックスファンドだと、結果的に購入できる口数が減ってしまう。

インデックスファンドについて

インデックスファンド(パッシブファンド)とは、日経平均株価、TOPIX、ダウ、S&P500などに連動する投資信託。日本、アメリカ、EU、香港など世界中にあるし、全世界を対象にしたインデックスファンドもある。円建て、ドル建て、ユーロ建てなどもあるし、債券やREITのインデックスファンドもある。インデックスファンドはリスク分散の幅が広い。

アクティブファンドについて

ファンドマネージャーと呼ばれる投資のプロが儲けを出すために運用する投資信託。信託手数料はインデックスファンドより1%ほど高い。投資信託で1%の差はかなり大きい。8割のアクティブファンドがインデックスファンドの利益を下回っているらしいから、アクティブファンドよりもインデックスファンドを選ぶようにする。

おすすめはS&P500

S&P500は、アメリカの優良企業500社の株価に連動した投資信託。ウォーレンバフェットも推奨している。アメリカ企業=世界企業だし、世界の基軸通貨であるドルベースで運用されているから、S&P500だけで十分なリスク分散ができている。

セクター型のインデックスファンドも面白い

セクター型とは、特定のテーマで銘柄を集めた投資信託。医療、IT、環境など。例えば、コロナの時は医療セクターだけが成長した。この先、環境問題が課題になるから「環境セクター」や、災害や老朽化で建築需要は上がるので「建設セクター」など、未来を予想して、20年以上という長期で投資するといい。セクター型のインデックス投資もリスク分散になる。

資産ピラミッドを意識する

資産は土台が大事。健康な身体があって、次に現金や債券などのリスクの低い投資、そして投資信託、ピラミッドの先端の余裕がある資産で個別株や暗号資産を買うのがおすすめ。資産ピラミッドは定期的に見直して、現状に合わせて修正も必要。

個別株は割安株とストーリーで買う

個別株は、企業価値(資産)に比べて株価が安い「割安株」と、企業がこれからどうなるか?のストーリーを考えて購入する。

ストーリーは売買のタイミングでも大切。企業にとって明るいニュースがでたら数年後に株価が上がることを予想する、逆に明るいニュースなのに株価が上がらない、むしろ下がり始めたら早めに損切り。

逆にネガティブなニュースの時は買い時かも。企業の価値は落ちてないのに、投資家の心理で株価が下がっている場合は数年後に回復するかも。

読み終わり感想&レビュー

全体的に「ジェイソン流」とほぼ同じ内容だった。後半、具体的な投資方法で多少の違いがあったものの、これは個人の考え方の差かなと。基本は同じで「節約」「投資信託」「長期・分散」といったものだった。

読み終わり気付かされたことが「節約して我慢しても、それを投資しなければ無意味」ということ。個人的感覚では人並み以上に節約できているけど、浮いたお金を意識的に投資に回すということが出来ていなかった。

「今日は100円ケチったから100円分投資信託を買おう」というのではなく、例えば、iPhoneは4年に1度ペースで買い替えているから、iPhoneを買わなかった年は10万円を投資するとか、財布はもう15年以上同じ物を使ってるから、1年2万円として30万円分を投資するといった感じで、普段の積立投資の他に、大きな買い物を基準に「ボーナス投資」ももっとすべきだと感じた。

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10-PLATEの管理人。ゲームとアニメが趣味の30代おっさん。テレビや芸能情報といったトレンドをまとめることを生業としている底辺中の底辺なので温かい目で見てやって下さい。

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