WEBサイトが完成していざ公開!って時に気付く、ドメインの「www」の有り無し。あとは「index.html」のリダイレクト。
大抵のWEB制作担当者は、「別にどっちでもいいでしょ」「どっちでも見れるから特別何かするって訳でもない」って感じで、放置することが多いかと思います。
実際、公開してから数ヶ月経って「そう言えばwww有り無し統一したっけ?」「index.htmlのリダイレクトは?」なんて会話は頻繁にあります。
結局、何がどう違うのか?WEBに関わる人なら一度は疑問に思った事があると思います。
GoogleがWEBの基準であるゆえに
Googleは「www」有り無しをそれぞれ別のサイトと認識してしまう疑惑
「http://www.10-plate.com」と「http://10-plate.com」は同じサイトなのですが、Googleの検索エンジンは別のサイトと認識します。
現在は改善されているのかは不確かですが、サイトの正規化に関わってきますので結構重大なことです。SEO評価も分散されてしまいますので、面倒くさがらずドメインは「www」有り無しのどちらかに必ず統一しましょう。
ウェブマスターツールに「www」有り無し両方登録出来てしまう
WEBサイトを公開したら必ず行うことのひとつである Search Console(ウェブマスターツール)登録。これはGoogleの検索エンジンにサイトを登録して、検索で表示されるようにするための大切な作業です。
こちらに、「www」有り無しの両方登録出来るという事は別のサイトと認識しているということです。統一したドメインでウェブマスターツールに登録しましょう。
結局「www」有り無しどちらがいいのか?
「www」の役割
そのドメインがどの役割で、何用のサーバーで使用されているかを判別する為に付けています。
例えば、メール送信用のsmtpサーバーだと「smtp.10-plate.com」、メール受信用のpopサーバーだと「pop.10-plate.com」のように、サーバーにもいろいろ種類があります。
そしてホームページ・WEBサイト用のwwwサーバーだと「www.10-plate.com」のように本来であればしっかり「www」を付けて宣言する必要があるのです。
Yahoo、Googleを初めとした大手ウェブサービス企業は「www」を付けている
ネット業界大手がやっている事は大抵間違っていません。深い意味や役割等まで調べなくとも、参考にすることも正しいWEBサイト運営の近道でもあります。
キャンペーンサイトなどは「www」無しでもOK
さんざん「www」はあった方がいいと言ってきましたが、「www」有り無しでのSEO評価はほぼありません。むしろ、「www」が付くことでドメインが長くなってしまうことを、懸念する声も少なくありません。例えばこちら。
空調メーカ「DAIKIN」とクリエイティブカンパニー「teamLab」がコラボレーションした特設サイトです。
こういった、キャンペーンサイトなどはドメインにもインパクトが求められます。ユーザーが一見して覚えやすく、直接URLを打つ時の為に出来るだけシンプルにする。
そういったシチュエーションも考えて天秤にかけた時に、今回は「www」は無い方が有効となる場合もあります。
「www」有り無しの統一方法
強制的にscriptやmetaタグでページをリダイレクトさせる方法などありますが、SEOの評価を引き継ぐには「.htaccess」を使った301リダイレクトを使います。
「.htaccess」301リダイレクトを使う
301リダイレクトhtaccessファイルに命令文を記載して、サーバーにアップします。「www」有り無しのどちらかの命令文は以下です。
普段使っているテキストエディタに入力して「htaccess.txt」という名前で保存します。日本語ドメインを使っている場合は文字コードを「UTF-8」にした方がいいでしょう。
「10-plate.com」を「www」有りの「http://www.10-plate.com/」に統一する
RewriteEngine on RewriteCond %{HTTP_HOST} ^10-plate\.com RewriteRule (.*) http://www.10-plate.com/$1 [R=301,L]
※「\」は「¥」です。環境依存文字のため文字化けしていますが、テキストエディタに張り付ければ「\」が「¥」になります。
「10-plate.com」を「www」無しの「http://10-plate.com/」に統一する
RewriteEngine on RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.10-plate\.com RewriteRule (.*) http://10-plate.com/$1 [R=301,L]
※「\」は「¥」です。環境依存文字のため文字化けしていますが、テキストエディタに張り付ければ「\」が「¥」になります。
htaccess.txtが完成したら、そのままサーバーの該当するサイトの第一階層にアップロードします。
その後サーバー側のパネルでファイル名を変更します。まず、htaccess.txtの「.txt」を削除し、htaccessの頭に「.(ドット)」を付けます。
「.htaccess」というファイル名になります。これは、htaccessだけでなく、ベーシック認証などを使う場合に行う共通のやり方なので、是非とも覚えておきたいところです。
metaのcanonicalをつかって正規化する
canonicalは、同じコンテンツが存在する複数のサイトを1つのサイトに正規化して、SEO評価の分散を防ぐ方法です。正規化したいドメインを指定して、metaにcanonicalを設置します。
「http://www.10-plate/」に正規化する場合
<meta link rel="canonical" href="http://www.10-plate/" />
サブドメインには「www」を付けることができない
サブドメインには「www」を付けることも、「.htaccess」を使って指定することもできません。当ブログもサブドメインですが、試しにwww.10-plate.com/としたところ何も表示されませんでした。
まとめ
「www」有り無しの統一のように、一見小さなことの様で実は必要だったりします。このような普段見逃してしましそうな作業が、WEBサイト・ホームページ制作にはたくさんあります。
WEBサイト・ホームページは制作時だけではなく、公開後のメンテナンスや設定がとても大切です。
ただ作るだけではなく、制作後のSEO・解析・リスニングなど、一緒に成長していくWEBサイト・ホームページ作りを心掛けていくことが、これからのWEBクリエイターに求められていくのだと私は思います。
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