これから家族の介護と向き合うにあたって、最も大切なのは「相談できる人」の存在です。ですが、必ずしも周囲に家族の在宅介護経験がある人がいるとも限りません。そういった方は、高齢者相談窓口や地域包括支援センターを利用しましょう。
高齢者相談窓口とは?
高齢者相談窓口とは、市区町村の役所内に設けられたサービス窓口で、初めての介護、高齢者の虐待、施設での介護についてなどといった、高齢者に関する様々な悩み事や心配事が相談できます。
役所が提供する公的なサービスなので、利用料金は無料です。地域によっては「高齢者福祉課」と呼ばれる場合もあります。
また、最近では電話相談も受け付けている地域もあるので遠方の方でも気軽に相談出来ます。
地域包括支援センターとは?
地域包括支援センターとは、高齢者相談窓口で行っている各種相談対応に加え、介護予防に関するマネジメントや支援、虐待の早期発見や防止などの活動も積極的に行っている行政機関です。
地域包括支援センターでのサービス利用も公的に運営されているのもちろん無料です。「高齢者あんしん相談センター」といった名称で設置している地域もあります。
分からないことは遠慮せずに何でも聞くようにする
家族に認知症のような症状がある場合や、高齢による身体障害で介護が必要と感じたら、まずは公的にどのようなサポートが受けられるのか確認しましょう。
主な介護についての相談は、市区町村の役所に設けられている高齢者相談窓口と地域包括支援センターの2ヶ所です。
住んでいる地域によって、どのような介護サービスを行っているかを知りたい場合は、高齢者相談窓口でも地域包括支援センターでも構いません。
ですが、地域包括支援センターであれば医療、福祉、保険など、介護サービス以外を絡めた総合的な相談や支援を行ってくれます。
また、高齢者相談窓口は、大抵の場合だと役所内にあるため、平日は5時に閉館し、土日祝日はお休みとなります。一方の地域包括支援センターは、介護施設に付設されていることが多いので、土日祝日でも利用できるといった所がほとんどです。
なお、地域によって高齢者相談窓口・地域包括支援センターの設置状況は様々なので、直接役所に問い合わせて確認してみましょう。
記事のコメント