オリーブオイル、サンフラワーオイルなど様々な種類の油がありますが、その中でも最近広告などでよく目にするココナッツオイル。
美容や健康に良いといった見出しをよくみかけますが、一体どう良いのでしょうか。
今回はそんなココナッツオイルに期待される効能についていくつか科学的に言及して見たいと思います。
ココナッツオイルは宿便が解消される?
よくココナッツオイルを食べると宿便が減ってダイエットや美容に効果的といわれています。
そもそもこの宿便についてですが、大腸に長期間にわたり滞留し腸壁にこびりついたものとして認識している人も多いかと思います。
しかし、大腸を内視鏡で観察してみても滞留している便はなく、医学的にはこういった概念は間違いだそうです。
ある医学博士はこの宿便について「短時間で処理しきれず大腸にて渋滞している状態の排泄物を指す」と説明しています。
つまり便秘気味のときに腸にたまっている排泄物となんら変わらないものであるとも解釈できますね。
よって、その宿便を排出するためには、便秘に効くことをすればよいのです。
よく言われているのは、水分や食物繊維をたっぷりとったり、運動するといったことになります。
その点で言うと、ココナッツオイルには食物繊維が豊富に含まれているようです。
しかし製品によっては、全く食物繊維の記載がないものも見受けられますので、その商品だと腸内の健康状態を改善できるだろうかと疑問に思います。
よく「ココナッツオイルで痩せれた」といった記事を見かけますが、それはある種のプラシーボ効果(偽薬効果)も関与してるのではないかと思わずにはいられないのです。
ココナッツオイルはガン予防にもなる?
腸をきれいにできるかは疑問を呈されるココナッツオイルですが、一方で抗ガン作用があるのではないかと期待されています。
ある研究によると、バージンココナッツオイルはコプラオイルや落花生由来のオイルと比べて抗酸化作用が大きいと報告されています。
抗酸化作用それ単体ではガン予防には繋がらないというのが定説ですが、その他の要素が加われば十分に抗ガン作用を発揮するのではないかといわれています。
また、ある研究では野菜や果物を1日に5~10種類(なかには抗酸化作用が認められるものがある)ほど食べることでガンなどの慢性疾患を防ぐ効果が期待されるとの結果が得られました。
野菜や果物に含まれる様々な栄養素が抗酸化作用とお互いに働きあって、抗ガン作用が得られるということになります。
ココナッツオイル単体で抗ガン作用が期待される見込みは薄いですが、普段の食生活にココナッツオイルをプラスしてみることはガン予防としては効果的かもしれませんね。
ココナッツオイルの特性まとめ
結論から言うと、ココナッツオイル単体では、さほど美容や健康に劇的な効果はないようにも思えます。
しかし、普段の生活に取り入れることで様々な様態や病気が改善される事は間違いないようです。
ココナッツ自体もスーパーフードとして注目されているので、今よりもっと綺麗になりたいという女性にとっては、マストアイテムなのかもしれませんね。
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