刑事事件でもそうですが、裁判を行う時、判決に最も大きな影響を与えるのは自白です。自ら白状すれば、その内容はそれ以上ない証拠となり、自白した人の有罪は確定的。
浮気や不倫の場合、その現場を写真や映像で押さえるなど確実な証拠を掴むことが極めて難しいので、もし浮気や不倫をしたことを確定させたいのであれば、上の例のようにパートナーに自白させるしかないでしょう。それ以上に確実な証拠はありません。
では、どのように自白させればいいのか。ちょっとした工夫で誰でもできるかもしれない自白のさせ方を幾つか紹介していきます。
状況証拠をもとに揺さぶりをかける
自白と言っても、できれば何かそれに使えるものは手に入れておきたいところ。状況証拠が掴めそうであれば、それを収集しておいてください。
何でも構いません。最近パートナーがハマったものでも、新しく手に入れたファッションアイテムでも、着信履歴やメールのやり取りでも、レシートや明細でも、特定の曜日の帰宅時間でも、とにかく何でもいいので、こうした浮気が疑われてもしょうがない状況証拠を手に入れておくこと。
それをもとに揺さぶりをかけてみましょう。
「最近、下着に凝ってるよね?」と聞いてみたり、「ここのところ毎週末帰りが遅いけど、どうしたの?」と尋ねてみたり、「この前、あのお店に行った?」と投げかけてみたり。このような揺さぶりによって、「まずい、気付かれている」と過剰に思った人は、きっとすぐに浮気していたことを白状するでしょう。
拍子抜けと言ってもいいくらいに、簡単にあっさりと自白してしまう人も実際にいます。そうなれば楽なものです、確かな証拠もないのに自白してくれたわけですから。あとは、じわじわと詳細を聞き、浮気した相手を突き止める作業に入ってください。
状況証拠をもとに揺さぶりをかける時には、「浮気を疑っている雰囲気」をできるだけ出さないことがポイント。単純に疑問に思っているだけ、という雰囲気で尋ねてみましょう。仮に浮気してなかった場合、単なる疑問として投げかけていれば、相手もあまり不快に思うことなく関係が壊れることもありません。
もし浮気していれば、必ずそのあとに何かしらの変化があるはず。下着を元に戻したり、週末には浮気相手と会わなくなったり、レシートや明細をすぐに処分したりなどの変化を見逃さなければ、自白は得られなかったとしても、浮気や不倫をしているという確実性は増すはずです。
「浮気していることを知っている」と言ってみる
直球勝負で、「浮気してるよね?知ってるよ」などと言ってみる方法もあります。もし浮気をしていれば、これもあっさりと認めることが多々あるでしょう。
浮気を疑っている側は確たる証拠を持っていなかったとしても、浮気をしている側は、「もし証拠を掴まれていたら逃げられない」とプレッシャーになり、早々に白状してしまうもの。
この方法を試す時のポイントは、あまり真剣味を出さないことです。比較的軽い感じで言いましょう。相手にとってはそれが逆に強いプレッシャーとなります。
真剣に、あるいは追求する雰囲気で言ってしまうと、相手もその雰囲気に応じ大喧嘩に発展することも。絶対的な証拠があれば強い口調で追い詰めても構いませんが、証拠がないなら、むしろ明るい雰囲気や口調で言わなければいけません。
それによって、仮に相手が否定した時にも、「うそだよ、ちょっとからかってみただけ」と明るい雰囲気で言えば、喧嘩や修羅場を回避することができます。証拠がない以上、自白が得られなかった時の逃げ道は必ず確保しておきましょう。
状況証拠によって揺さぶりをかけた時と同様に、「浮気してるよね?」と言った後のパートナーの変化にも注目すること。態度や行動に変化があれば、やはり浮気や不倫をしている可能性が高まり、今後証拠が掴みやすくなるかもしれません。
浮気を許容することを伝える
「今、浮気を認めれば許してあげる」という言葉を相手に対して投げてみましょう。これは、証拠などが一切なくても使える文言です。
これを言うタイミングはいつでも構いませんが、何かきっかけがあった方が言いやすいかもしれません。浮気や不倫の話題が取り上げられているテレビ番組を一緒に観ている時や、知り合いが浮気をされたという話をしている時などが、タイミングとしては言い出しやすいでしょう。
もちろん、何もない状態で言っても問題はありません。突然言われたら相手もびっくりして、より挙動不審になったり証拠隠蔽に走ったりするかもしれないので、それはそれで効果が期待できると思います。
できれば、もう一言二言付け加えましょう。「その代わり、後で判明したら許さないからね?」などと付け加えれば、浮気をしている人にとってはかなりのプレッシャーとなります。
メンタルが弱い人や、浮気がバレていないか日々ドキドキしている人、あるいは、証拠を掴まれていると思い込んでしまっている人は、きっとその場で自白してしまうはず。許してもらえる絶好の機会である今を逃すと、後で大変なことになるかもしれないと恐れるからです。
「もし浮気してるなら1週間以内に言ってね」と、時間的猶予を与えるのも効果あり。1週間の間、「どうしよう…」という気持ちに耐えられなくなった人は、あっさりと浮気していることを認めてしまうでしょう。
確実に浮気しているという証拠の入手が一番
上で紹介した主に3つの方法は、いずれも浮気をしていない人にとっては、「こんな方法で白状するとは思えない」と感じるものばかりだと思います。しかし、実際に浮気をしている人にとっては、相当なプレッシャーとなるものばかり。
人は、トランプのババ抜きをしている時、自分のカードの中にジョーカーがあるだけでドキドキするものなのです。それが顔や態度に出る人もいますよね。浮気や不倫となれば、そのドキドキ感はババ抜きの比ではありません。ちょっとした言葉や揺さぶりでプレッシャーをかけることによって、相手のメンタルが一気に崩壊したとしても、それは何も不思議なことではないのです。
何よりも、自白はプレッシャーによって導き出されるもの。証拠がなかったとしても、ハッタリや揺さぶりなどのプレッシャーひとつで、案外簡単に白状してしまうものであると覚えておきましょう。
ただ、浮気相手と一緒にホテルに入る姿を写した写真などの証拠ほどのプレッシャーは与えられません。状況証拠があればまだいいのですが、もしそれもないとすると、揺さぶりを効果的にかけるための演技力などが必要になってきます。
パートナーがもし浮気や不倫に手を出しているのではないかと考えたら、疑いの段階ですぐに自白にもっていこうとするのではなく、証拠集めに奔走した方がいいのかもしれません。せめて、状況証拠くらいは手に入れてから、揺さぶりなりプレッシャーなりをかけていきましょう。
必要であれば、探偵への浮気調査の依頼なども検討すること。お金はかかりますが、決定的な証拠があれば相手も自白せざるを得ません。「簡単に自白させる」という点だけを考えれば、確実な証拠を突きつけることこそ、これに最も当てはまる方法となるはずです。
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