今回は訪問介護サービスをお願いしている人なら必ず共感するような、ホームヘルパーとのトラブルをいくつかご紹介したいと思います。
もしこれから、ホームヘルパーを利用しようと検討している方は、未然のトラブル防止にも役立つので必見ですよ。
買い出しでのホームヘルパーとのトラブル
ホームヘルパーとのトラブルの中でも一番多いのがお金に関するトラブルです。「財布を無くした」「レシートを捨てた」「おつりが違う」「買い忘れ」「買い間違い」などトラブルの種類は様々。
なんでそんな所に行ったの?
買いに行くお店をこちらが指定しなければ、わざわざ遠いスーパーへ買いに行ったり、ヘルパーさんが個人的によく行くスーパーへ行ったりします。
一体何を買ったの?
「え?こんなに?」と目を疑うほどお金を使い過ぎるヘルパーさんもごく稀にいるので、財布はヘルパーさん用の物を用意して、カードや大切なものは一切入れないようにしましょう。また、財布の中身は常に把握しておき、毎回決まった金額を入れておくことも対策になります。
これはあるのに
必ず冷蔵庫の中身を確認してから買ってもらいたいものをピックアップして、余計な物は買わないようにさせましょう。製品メーカーの指定があればなおよしです。卵や牛乳など日によって値段が違う食材は、購入する物の値段の上限指定なども決めておくとも重要です。
お金関係は人間が最もシビアになる事なので、他人に財布を預けている時点で仕方のないのですが、事前に事細かいルールを決めておくことで効果的なトラブル防止策ですよ。
洗濯でのホームヘルパーとのトラブル
洗濯機の使い方、洗い方、洗濯物のたたみ方、洗濯物のしまい方などは、顔合わせの時に我が家のやり方をしっかり理解してもらうように心がけましょう。
2層式洗濯機が使えない
若いヘルパーさんは、2層式洗濯機の使い方がさっぱり分かりません。古めの洗濯機を使用している場合は使い方の説明やマニュアルなどを用意しておきましょう。
洗濯は1回で済ませたいヘルパー
また、男性のヘルパーさんに多く見られるのですが、下着、タオル、衣服を分けて洗濯せずに、まとめて洗ってしまうヘルパーさんもいます。排せつ物の付いたものとは2回に分けて洗うように指示しておきましょう。
どこにしまったの?
洗濯後のトラブルもあります。乾いた衣類をたたんでしまう際に、ヘルパーさんがどこに何をしまったか分からなくなってしまうことがあります。事前にしまう場所を指定するなり、たたむだけにしてもらうなり決めておきましょう。
その他にも、セーターなどの痛みやすい衣類は手洗いを、その日の天気予報を見て途中から雨が降りそうな場合は晴れていても部屋干しをしてもらうなどもトラブル防止に役立ちます。
なお、ホームヘルパーが行える業務範囲は介護サービス利用者本人のもの限定なので、あらかじめ家族と本人の衣類を分けておく必要がありますよ。
掃除でのホームヘルパーとのトラブル
洗濯同様に、掃除機が置いてある場所や掃除機の使い方なども顔合わせの時にしっかり確認しておきましょう。「掃除機が見当たらなかったから掃除が出来なかった」といったヘルパーさんもたまにいますよ。
ある日突然、掃除機が壊れていた
また家電は正しい使い方をレクチャーしないと故障したり破損といったトラブルにもなりかねません。こうしたリスクを回避することも大切ですが、家電が壊れた場合の補償などもサービス事業者に確認するといいでしょう。
掃除のやり方もこだわりたい
掃除のやり方にこだわりがあり場合は遠慮なくお願いしましょう。人によっては、掃除機の後は雑巾がけをしているといった方もいますよね。
また、掃除する場所の順番にも気を使うといいかもしれません。トイレ掃除のあとにキッチン掃除や食器洗いをされては不衛生的です。
あとは、勝手に物を捨てないようにさせたり、メガネ・補聴器・リモコン・鍵などのいつもの場所にないと困るものは動かさないこと、掃除中に掃除機のコードに利用者がつまづいて転倒しては危険なのでそのあたりの配慮も行ってもらうといったことも必要です。
なお、大掃除や庭掃除、洗車のような日常的に行わないような掃除は、原則ヘルパーさんに依頼することはできません。あくまで利用者の行動範囲で常識的に考えた掃除のみ行います。
調理でのホームヘルパーとのトラブル
食べ物には人それぞれ好き嫌いがあるので、それなりにヘルパーさんとのトラブルも多くなります。特に利用者にアレルギーなどがある場合には、最悪死に至るケースもあるので注意が必要です。
健康状態にも気を使って欲しい
食べ物に関しては我慢せず好みを伝えることが大切。高血圧、糖尿病など栄養管理をしているといった場合には、あらかじめヘルパーさんに伝えておきましょう。
味の調整
濃すぎたり、薄すぎたりと味付けに不満がある場合は遠慮なく言いましょう。我慢する必要はありません。ですが、度が過ぎたクレームになってしまうと訪問介護の契約が解除になってしまうこともありますので常識的な範囲でお願いしましょう。
せっかく作ったご飯を躊躇なく捨てるヘルパーさんもいます。捨てるのかラップをして冷蔵庫するのかなど、残り物はどうするのかも決めておきましょう。
ヘルパーさんは1日に数件のお宅を訪問しています。時間に追われているヘルパーのせいで、食べている横で食器を洗うなど、食べるのをせかされるといった場合もあると思います。そういった時は、無理に引きとめるのではなく「食器くらいはいいよ」寛大になることもいい関係性を築くコツですよ。
まとめ
時にはハズレを引いてしまい、本当に仕事が出来ないホームヘルパーが担当になってしまうこともありますが、一概にヘルパーさんが悪いとは限りません。もしかしたら私たち家族側にも責任があるかもしれません。
とにかくヘルパーさんとのコミュニケーションを大切にすることで、こういったトラブルは未然に防げるのではないでしょうか。
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