女性が活躍する仕事の一つとして医療事務が人気ですが、最近では同じ専門事務職でもある介護事務(ケアクラーク)の人気も高まっています。
介護事務が人気の理由は、通信学習だけで手軽に資格が取得できることと、急激な高齢化社会へ突入した日本で今後ますます介護業種の求人が増えると期待されていることです。
介護事務は未経験者のための資格
介護事務は専門職という位置づけですが、実際に働くにあたって特別な資格は必要ありません。つまり無資格でも介護事務員として働くことが可能ということです。
しかし、介護事務人気の背景から、今後ますます求人の競争率が高くなることが予想されるため、何かしらのアピール材料がなければ採用されにくいというのも事実です。
これは医療事務においても同じことが言えて、医療事務として働く際も特別な資格は不要ですが、資格も持っていない状態で採用してもらうには、病院での勤務経験や医療制度に詳しくなければいけません。
介護業界も同様に、介護士としての実務経験や介護報酬制度に詳しいといった人材でなければ、無資格者は書類選考すら通過できません。つまり、未経験者が介護事務を目指すなら、資格の取得が唯一の可能性ということが言えます。
介護事務は即戦力になるための資格でもある
介護事務を取得する意味は求人で採用されるためだけではありません。採用された後の仕事内容にも深く関わってきます。
そもそも資格とは、ある一定の能力を身に付けたという証明です。つまり、資格を取得できた時点でその人は専門的な知識やスキルを習得しており、即戦力として職場でも活躍できるということです。
ところで、なぜ医療事務や介護事務は事務職なのに資格まで設けられると思いますか?その答えは単純で、一般的な事務作業に加え、その業界の専門スキルが求められる職業だからです。
つまり介護事務の資格を取得するということは、同時に介護事務として求められる専門的な能力をも習得できるということになります。
介護事務を取得したあなたは、きっと即戦力として現場で活躍できるようになっていることでしょう。
介護事務は通信学習で効率的にスキル習得
介護事務として働くにあたって資格は不要だけど、それなりのスキルは求められる。だったらテキストや参考書を使って独学で勉強してもいいのでは?そんな風にお考えの方もいるかと思います。
確かに、数万円する通信学習に申し込むよりも、書店などに数千円で売られている介護事務の参考書を購入した方が安上がりでしょう。ですが、その方法はあくまで金額面だけのメリットでしかありません。通信学習には金額以上に、下記のような多くのメリットがあります。
学習計画でスケジュール管理
怠けグセがある方にとって独学は難関です。そんな方にこそ通信学習はオススメ。学校に通うのと同じように、あらかじめ学習期間が決まっており、この日の介護事務試験に向けてしっかりとしたスケジュール管理がされています。
講師によるオンラインサポート
通信でも、電話・メール・FAXなどを使ったオンラインサポートが受けられます。また課題の添削なども対応してくれます。独学ではすべて自分で解決しなければいけませんが、誰かに聞けるという環境は通信学習ならではです。
現場で使われている介護ソフトを使用
現在、全国で行われている介護報酬の請求書は、専用のパソコンソフトを使って作成し、データ伝送をして請求されています。通信学習では、介護ソフトの操作方法などもしっかり学べます。
就職サポートもある
通信でも資格取得後の就職をサポートしてくれる学校もあります。介護事務求人を選ぶコツや面接対策など、職場も慎重に選びたいという方も安心なサポート制度です。
在宅受験の仲介も行ってくれる
独学の場合は、決められた受験会場でしか試験が受けられませんが、ソラストやユーキャンでは自宅で試験が受けられる在宅受験も可能です。学校と資格運営という関係性だからこそ実現した制度です。地方にお住いの方や、忙し方にとっては嬉しいですね。
同じ目標を持つ仲間ができる
通学の場合だと、介護事務を目指す人がたくさん集まります。将来的にはライバルとなりますが、資格取得までは同じ目標を持つ仲間でもあります。仲良くなった人同士で情報交換を行ったり、教室外で勉強するなど、モチベーション維持にもつながります。
介護事務の資格取得講座を行っているスクールと受講料の一覧
介護事務の資格取得講座は比較的費用も安く、事務として働きだした後の学習として受講する方も増えています。資格取得までの期間も最短3日と、忙しい方でも気軽に受講できる講座です。
学校によっては資格の受験もカリキュラムに含まれているコースがありますが、講座のみのコースもあります。いくつかある介護事務の資格の中で、どの資格の取得を目標としているコースなのか資料を請求して確認しましょう。
各学校の公式サイトとパンフレットを参考に、受講料金を比較してみました。金額はキャンペーンなどによって変動するので、正確な受講料金は資料請求でご確認ください。
学校名 | コースタイプ | 受講費用 | 受講期間 |
ニチイ | 通信 | 40,333円 | 4ヶ月 |
未来ケアカレッジ | 通学 | 37,950円 | 5日間 |
三幸福祉カレッジ | 通学 | 49,500円 | 3日間 |
通信 | 47,300円 | 1ヶ月~2ヶ月 | |
ソラスト | 通信 | 28,000円 | 1ヶ月~ |
キャリカレ | 通信 | 29,400円 | 3ヶ月 |
ヒューマンアカデミーたのまな | 通信 | 31,500円 | 4ヶ月 |
ユーキャン | 通信 | 34,000円 | 6ヶ月 |
通信と通学はどこが違うの?
同じ介護事務講座でも、自宅にいながら資格の取得を目指す通信学習と、学校に通って講師から授業を受ける通学があります。こうして見てみると、費用や期間も似たようなものなので、正直どっちがいいか迷っている方も少なくないでしょう。ですが目的によって選ぶべき講座は違いますので、しっかり確認してから申し込みましょう。
資格取得だけなら通信で十分
介護事務の資格取得だけを目指すのであれば、通信でも問題ありません。通信学習では介護事務の取得に必要最低限の教材しか送られてこないため、通学よりも若干安くなっています。
「とにかく介護事務を取得できればいい」という方は通信学習の方がお得ですし、自宅で学習できるので効率もいいでしょう。
即戦力としてのスキルアップなら通学
資格の取得はもちろん、介護報酬の請求書作成に使用するパソコンソフトの学習もしたいという方は通学がいいでしょう。
通信だけでは現場で使われている介護請求ソフトの学習は難しく、別途ソフトを購入するなんてこともできませんよね。
安い費用で介護事務としてのスキルも身に付けたいという場合は、学校のソフトが使える通学コースを選ぶといいでしょう。
介護事務と呼ばれる資格は9種類もある?
現在、日本国内で有効な介護事務の関連資格は下記の全9種類。どの資格も介護事務の専門資格ということに変わりなく、介護事務員の必須スキルの介護報酬請求業務(レセプト作成)を中心に学ぶことができます。
- 介護事務管理士
- ケアクラーク
- 介護事務実務士(R)
- 介護報酬請求事務
- 介護保険事務管理士
- 介護事務能力認定試験
- 介護保険事務技能認定試験
- 介護保険事務士
- 介護管理専門秘書
上記の中でも知名度が高く、取得者数も多い資格が「介護事務管理士」と「ケアクラーク」です。どちらも在宅受験可能で参考書なども豊富に出版されています。なお、シカトルの介護事務講座なら上記9資格の全てに対応したカリキュラムで受講できます。
介護事務資格の取得方法とは?
介護事務の資格を取得する方法は、大学や短大、専門学校などの養成施設に入学して学習の一貫として取得する方法、ニチイやソラストといった民間企業が運営する通信講座を利用する方法、参考書を書店などで購入して自ら試験にも申し込む独学の大きく分けて3通り。
介護事務の取得方法 その1:通学(スクーリング)
未来ケアカレッジや三幸福祉カレッジが行っているスクールに通学して取得する方法。
費用 | 3万円~5万円 |
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期間 | 3日~5日 |
メリット | 受講期間が短い、徹底した学習サポート、就職サポートあり、実践的な講習もあり、介護事務以外の資格取得も目指せる |
デメリット | 通学が面倒、エリアが限られる |
介護事務の取得方法 その2:通信講座
ニチイやソラストといった通信講座の学習サポートを利用して資格取得を目指す方法です。
費用 | 3万円~5万円 |
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期間 | 1ヶ月~6ヶ月 |
メリット | 転職サポート有り、電話やメールでの学習サポートも受けられる、自分のペースで自宅学習が可能、在宅受験が利用できる |
デメリット | やる気が必要、実践的な講習が受けられない |
介護事務の取得方法 その3:独学
書店やAmazonなどで介護事務の参考テキストを購入して独学で資格取得を目指す方法です。
費用 | 数千円ほど(テキスト代のみ) |
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期間 | 数日~数ヶ月 |
メリット | 費用は必要最低限、短期間での取得も可能、自分のペースで学習できる |
デメリット | 受験から学習内容まで自ら計画を立てる必要がある、受験手続きは自分で行う、疑問点や不明点は自己解決、資格取得後の就職先は自分で探さなければならない、やる気が必要 |
介護事務の資格取得は通学か通信講座がおすすめ
介護事務の資格を取得する方法に独学といった選択肢もありますが、全くのゼロから自分で調べて勉強を開始するといった方法も手間と時間がかかります。モチベーションの維持も求められて、なかなかハードルが高いのではないかと思います。
また、通学(スクーリング)して取得する方法もありますが、かなりエリアが限られており、地方などでは講座を行っている学校を見つけるのも一苦労。
そこでおすすめしたいのが通信講座です。
通信講座なら在宅受験が認められている
学校同様に通信講座は団体受験が認められています。自宅で試験を受けて回答を通信講座の運営会社が回収し各認定機関へまとめて提出するといった流れになります。
通信講座なら教育給付金制度の利用も可能
介護事務講座も教育給付金制度の対象となっており、修了時点までに実際に支払った学費の20%(上限10万円)が支給されます。例えば3万円の講座の場合だと6,000円がキャッシュバックとなり、実質24,000円で資格が取得できます。
介護事務資格の通信講座の流れ
1. 申し込み
受講する通信講座を選んで申し込みます。スクールによって費用やカリキュラムが異なりますので、無料の資料請求で必ず比較しましよう。
2. 教材受け取り
申し込み後に郵送でテキストやガイドブックが送られます。
3. 学習スタート
ガイドブック内の学習計画を元に学習スタート。不明点は電話、メール、FAXなどで担当者に相談しましょう。
4. 修了
課題のレポートを提出し無事合格となれば講座修了です。もし不合格でも無料で受講期間が延長できますので合格するまで粘りましょう。
5. 介護事務資格を在宅受験
試験会場での受験も可能ですが、遠方の方には在宅受験もおすすめです。試験は簡単な問いとレセプトの作成です。講座のレポートと同じようなレベルの問題ですので、修了した方なら問題なく合格できるでしょう。
6. 合格・資格取得
無事試験に合格すると介護事務資格の認定証明書が発行されます。
7. 就職サポート(任意)
受講したスクールによっては就職サポートも利用可能。せっかく取得した資格ですので、仕事として活かしましょう。
介護事務講座を利用した方の口コミ
介護施設で働く介護士でしたが、事務員さんが出産のため、以前より事務へ移動を希望していた私が、介護士と介護事務を兼務すること。引き継ぎもありましたが、事務員さんの教え方が下手すぎて全く理解できず。施設長に相談したところ、受講費用もそこまで高くないので、会社負担で介護事務の通信講座の受講が承諾されました。早速、シカトルで資料請求をして某有名通信講座に申し込み。なんとか最短の1ヶ月で介護事務管理士を取得。本当に早かったし簡単でした。施設長からの評価(給料)も上がって、現場から離れた事務でのんびり仕事しています。
医療事務にするか迷いましたが、今後、必ず需要が高まるであろう介護事務を取得することにしました。通信講座の申し込みをしてから気づいたのですが、介護事務の求人ってすごい少ないんですね!講師の方に聞いたのですが、どうやら誰でも見られる公開求人ではんく、転職エージェントの紹介でないと応募できない非公開求人の募集が多いらしいです。ですので、今思えばスクール側の就職サポートはかなり助かりました。
介護事務の学習内容で大半を占めるレセプト作成は、ケアマネジャーの業務内容にも大きく関わってきます。ケアマネジャーの採用試験でも、介護事務の資格を持っているかどうかを重視する場合も多いとも聞きます。最近ではケアマネジャーの質が問われる傾向にあり、レセプト作成もできることを証明できる資格は貴重なアピールポイントになるのではないでしょうか。
介護事務講座は学校やコースによって取得出来る資格が異なる?
介護事務は、パソコンソフトの操作学習に特化したコース、レセプト作成や介護報酬について詳しく学べるコースなど、取得を目指す資格とは別にスキルアップにつながる講座など、通信・通学共に多くの学校や企業が様々な講座を開講しています。ですので、受講で取得できる資格は講座によって異なるケースもあり注意しなければなりません。
さらには、費用や受講期間も学校やコースによって様々ですので、まずはいくらで介護事務講座が受講できるかや、どういったカリキュラムで学習が進められるかなどを知るため、各学校の資料を請求してみましょう。
もし学校選びに迷っているなら、シカトルで資料請求してみてはいかがでしょうか?お住まいの地域で介護事務講座を行っているスクール、受講料、その他特典などを無料で紹介してくれますよ。
独学で介護事務の資格取得を目指そうとしている方も、試しに資料を請求してみてはいかがでしょうか?通信講座を利用するメリットとデメリットがはっきりと理解できるはずですよ。
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